1人につき10円、ヤフー検索で寄付。ただし上限額あり。←えっ!?

[3行まとめ]
①東日本大震災から丸6年たつも復興進まず
②ヤフージャパンが検索1人につき10円寄付
③ただし上限額がある、と小さい字で記載

2011年3月11日に巨大地震が発生してから丸6年が経過した。被災地の復興は少しずつ進んでいるが、すっかり元通りという状態にはまだほど遠い。遅々として進まない復興を支援するために、全国各地の個人や団体が寄付などの慈善活動をしている。その中で、通信会社ヤフージャパンの試みが一部で議論を巻き起こしている。

ヤフーの検索サイトで「3.11」と入力して検索した人1名につき10円をヤフーが寄付するというイベントだ。検索した人がお金を払うわけではないため、「自分の懐は痛めたくないが多少の善行は積みたい」と思っている小市民にとっては願ったりかなったり。「やらない善よりやる偽善」ということで、筆者も検索したりSNSで拡散したりした。

全世界の人々が参加したらヤフーが破産するかも――そう思っていた時期が筆者にもあった。よく見たら、絶対にそんなことはなかった。世界中の人がやるわけない、という意味でではない。ヤフーはちゃっかり、「寄付金の上限額は昨年実績を目安とさせていただきます。」という但し書きをつけていたのだ。小さい字で。

たとえ50億人が検索したとしても、決して500億円を寄付するわけではなかった。では、上限を超える人数が検索したら、それはどうなるのか。どうにもならない。ヤフーの知名度が上がり、結局はヤフーの利益になるだけ。もちろん被災地には何も寄付されない。人々の善意を利用して、ヤフーは宣伝活動をしていたのだ。

もっとひどいのもある。「東北エールマーケット」だ。東北の商品を販売しているショッピングサイトで、こちらもヤフーが運営している。このページを誰かがシェアするとヤフーが100円の寄付をすることになっているが、案の定、上限額がある。たったの100万円だ。これではすぐに上回ってしまうだろう。

東北エールマーケットから生じる全ての利益が被災地に還元されるならそれでいい。しかし、ヤフー側にも何割かの利益が配分されているのだとしたら、どうだろう。我々消費者は、被災地支援と抱き合わせでヤフー支援をしていることになる。復興のためには、関係ない企業にも利益が流れてしまうのは仕方ないことなのか……

震災に関連して巷の商店でよく見かけるのが「売上の一部を寄付します」という文言だ。一部とは、何割だろう。公表していないなら、0.000000001%かもしれない。それでも一部には違いない。あなたは、被災地支援というエサにつられて不要品を買わされてはいないだろうか。震災をダシに使う不謹慎な商売人をこれ以上肥え太らせてはいけない。

画像:『無料の写真 – Pixabay』
https://pixabay.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。