ソフトバンクCMが犯罪を推奨。息子のチキン詐取計画に父が助言

[3行まとめ]
①ソフトバンクCMのお父さん犬が息子の悪事を注意
②息子は学生のふりをしてチキンをだまし取ろうとした
③白戸家の教え「バレないように上手にだませ」

通信会社ソフトバンクのテレビコマーシャルが物議を醸している。今月から流れ始めた新バージョンのCMで、白戸家の次男であるつよしが意地汚い悪事を働こうとしているのだ。

ソフトバンクのスマホ利用者は毎週金曜日に唐揚げを1個もらえることになっているが、学生の場合は特別に2個もらえる。これに乗じてつよしは自らの身分を学生と偽り、1個余分に唐揚げを獲得しようと画策する。

しかし白戸家の大黒柱である白戸次郎は許さなかった。「そういうのバレるからダメ!」と息子を一喝し、父親の面目躍如となったのだ。

これで一件落着……と思いきや、そうは問屋が卸さない。一見立派な白戸家の教育方針だが、実はとんでもない裏のメッセージが潜んでいる。白戸次郎はつよしに、嘘をついてはいけないと言った。理由は、バレるから。では、バレなかったとしたら……?

「バレるからダメ」というのは、裏を返せば「バレなければダメじゃない」ということ。口で学生と詐称するだけではなく、ちゃんと学生服を着て学生帽をかぶって学生鞄を肩がけにして学生証を偽造して、バレないように周到に準備してから唐揚げをもらいにいけという人生の先輩からのアドバイスだったのだ。

だったら直接そう言えばいい、と思うかもしれない。それはできない。近くには妻も娘もいる。悪事を明示的に指示してしまえば自分が非難される。とはいえ、息子には賢く生きられる大人の男になってほしいと願う気持ちも本当だ。

だから、「ダメ!」の前に、「バレるから」という条件を付けてあげた。唐揚げの詐取は本当にダメだと思っているのならば、◯◯だからなどという理由をつけずただ単に「ダメ!」と言えばいい。白戸次郎は本当は、唐揚げを騙し取ることを奨励している。そういうしたたかな人間であれと思っている。

できることはした。あとは、つよしがこのメッセージをきちんと受け取れるかどうかだ。「ダメだ!」の部分だけ聞いて素直に唐揚げをあきらめてしまうようでは、将来が思いやられる。表面的な言葉だけではなく、言葉の裏、行間、さらには言葉以外の表情や態度などを総合的に観察し、隠された意味を見いだすことができるか。

全国のファミリーマート、サークルK、サンクスで、唐揚げをタダでもらおう。3月は金曜日が5回ある。最低でも5個はゲットできる。そして、できれば10個を狙うべし。身分を偽ることを恐れるな。大事なことはみんな白戸次郎に教わった。白戸家の教えを守り、立派な跡継ぎへと成長してほしい。

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『アナと雪の女王』人を信じて裏切られるアナにこそ真実の愛が訪れる

 

2017年3月4日21:00から、フジテレビ『土曜プレミアム』で、地上波では初めてディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』が放送された。アナとエルサの仲良し姉妹が、アナの結婚をめぐって仲違いするも最終的に仲直りするというストーリー。女優で歌手の松たか子(39)が歌う『レット・イット・ゴー~ありのままで~』以外にも、要所要所でその場面に合った歌を登場人物が歌い出すというミュージカル仕立ての作品だ。

映画内の歌は聞いたことがあっても映画自体は見ていないという人は、『レット・イット・ゴー』が歌われるシーンに少なからず違和感を覚えたかもしれない。歌だけを聞いていたときには、とても明るくポジティブな歌のように思っていた。しかし映画内でこれが歌われるのは、エルサがアナを残して一人で逃げ出す場面なのだ。一体どういうことか。

エルサは妹のアナを心の底から愛している。だからこそ、逃げ出した。大事なアナを傷つけたくないから。――このように言えば美しく聞こえる。しかし実際は、エルサは自分のためにアナを置いて逃げた。常にアナを心配し続けなければならない苦しみから解放され、やっとありのままの自分で生きられるようになった。この切実な喜びを『レット・イット・ゴー』は表現していたのだ。

自分を捨てた姉のエルサを、それでもアナは恨んでいない。結婚に反対されたのは不満だが、それしきのことで姉妹の絆が壊れるとは思っていない。アナの持つ、人を信頼する力がこの映画のポイントである。アナは会ったばかりの王子と結婚を決めた。ここでも相手を信頼している。

あとでアナは王子から裏切られるが、「だからエルサの言ったとおりにしておけば良かったのに……」と思うのは大間違いだ。王子が自らの裏切りを告白した場面を思い出してほしい。アナは王子を全面的に信頼し、その気持ちを全力で王子にぶつけていた。

心底相手を信頼し、自分の全てをさらけ出すことによって初めて、相手の本心を知ることができる。この王子の本心は黒かったが、エルサの本心は白かった。自分を嫌っているように見えた姉のエルサにも、心を許して全力で向きあっていくことで、アナは真実の愛に触れることができた。

だまされたくない、傷つきたくないからと言って、人を信頼することをちゅうちょしていたら、真実の愛に触れることはできない。王子を信用していなかったエルサは、アナのことも信頼していなかった。自分がいれば妹を傷つけてしまう……一人で閉じこもり、孤独な一生を送ろうとしていた。そんなエルサを、アナが救った。

アナは強かった。人を信じられる強さを持っていた。裏切られても立ち上がれる強さを持ったアナは、エルサのせいで傷つけられることなどない。そのアナの強さを信じられなかったから、エルサは逃げるしかなかった。しかし最後にエルサはアナの強さを理解し、アナを信頼して共に暮らす道を選んだ。エルサも強くなったのだ。

人間関係において疑心暗鬼にさいなまれ疲れ果てている現代人は多い。閉じこもって自分一人でいれば、確かに雪の女王のようにありのままでいられるだろう。しかし、本当にそれで満足できるわけではない。本人が一番よくわかっている。人を信じることができる人だけが真実の愛を手に入れられるということを。

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au三太郎CM、有村架純の性悪かぐや姫を直視してアイドルオタク卒業

[3行まとめ]
①au三太郎CMでアイドルデビューしたかぐちゃん
②アイドルが実は結婚してた&性格も悪かった
③本気の努力が夢を諦めさせてくれる

携帯電話やスマートフォンを扱う通信会社auのテレビコマーシャル。桃太郎や金太郎などの昔話のパロディで人気を博している。たとえば桃太郎とかぐや姫が結婚するとか、金太郎が白雪姫からバレンタインチョコをもらうなど。最新作では、かぐや姫がアイドルデビューして握手会を開くというエピソードが披露された。

演じているのは女優の有村架純(24)だが、このかぐや姫の性悪女ぶりに一部のファンが悲鳴を上げた。かぐや姫は、聞かれてもいないのに自分がアイドルになったいきさつを語り始める。「なんか~、あはっ、スカウトされて~」と、高飛車な微笑をたたえていきなりの自慢話。

握手会の会場では、かぐや姫の腹黒さを知らない純朴なファンが行列を作っている。ほとんどは粗末な着物を着た貧しい男性たち。彼らはかぐや姫とたった数秒握手するために一体どれくらいのお金を浪費したのだろう。

確かに、握手の最後に一言「ありがと」と言ってくれるかぐや姫の笑顔は柔らかい。手と手を触れ合わせて至近距離で見つめられたら、親密な関係になれたと誤解してしまっても無理はない。

しかし、残念ながらかぐや姫は結婚している。たとえ結婚していなくても、ファンのことは客としか思っていない。男性ファンたちがいくらがんばってお金を貢いでも、決して自分のものにはならない。払ったお金はかぐや姫の夫の懐に入る。アイドルとその夫や彼氏がプライベートでいちゃいちゃするために使用されるのだ。

「そんなことはわかっている」とうそぶきながらファンでい続けようとする男性たち。もう自分をだますのはやめよう。アイドルからの裏切りに深く傷つけられることを恐れて、「アイドルというものはそもそも汚いものだ」と、少しの傷で済む予防線を張っているだけじゃないか。

保険をかけず、我が身一つでまっすぐに期待すればいい。アイドルと付き合い、アイドルと結婚するという夢を見ればいい。可哀想な人を見るような目で蔑んでくる人がいても、あからさまにバカにしてくる人がいてもいい。あなただけは、荒唐無稽だとか無理筋だとか思っていなければいい。

がんばれば夢は叶う、と慰めているのではない。がんばっても叶わない夢が五万とある。あなたがどんなにCDを買い続けてもアイドルとは結婚できないかもしれない。それでもいい。しかたない。叶わない夢のためであっても、人にはがんばることしかできない。

夢を諦められるのは、本気でがんばった人だけだ。敗れた夢の向こう側に、また別の新しい夢が見えてくる。新しい夢は、今見る夢とは異なっている。なぜなら、無心の努力の末に成長した新しいあなたが見る夢だからだ。そのときになって初めて、自分が過去の夢から卒業していたことに気がつくだろう。

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フジ「放送中止しない」抗議文を一蹴。アドラー心理学会から嫌われる勇気

フジテレビの連続ドラマ『嫌われる勇気』が強気の姿勢を見せた。本来のアドラー心理学と内容が違うということで放送中止を求めた日本アドラー心理学会の抗議に対して、放送中止は考えていないとコメントしたのだ。

そもそも『嫌われる勇気』は、日本アドラー心理学会の顧問をしている岸見一郎の著書を元に作り上げたドラマである。普通に考えれば、正しいアドラー心理学の知識が盛り込まれているはずだ。

正しいアドラー心理学とは、抗議文によれば、人々がお互いに理解しあうことを目指すものだという。しかしドラマの主人公は他人に関心がなく自分勝手に振る舞うだけ。これでは文句の一つも言いたくなる。

日本アドラー心理学会は、アドラー心理学を研究したり世に広めたりするために作られた。1000人ほどの会員を擁する大きな組織だ。それだけ人がいれば、内部で意見の対立が起こるのも無理はない。

日本アドラー心理学会所属の専門家は、学会としての身内でもある岸見一郎の見解に一定の理解を示しつつも、根本的な部分で意義を申し立てている。「『他者の幸福のため』に自分がすべきことをする」のがアドラーの教えだ、と。

たしかに、ドラマの主人公である女性刑事は他人の気持ちを無視している。特に、同僚の男性刑事にはいつも手厳しい。彼が自分の悩みや気づきを真剣に打ち明けているにもかかわらず、彼女は「それは私の問題ではない」とバッサリ。

しかし。もしもこれが彼女の思いやりだったとしたら、どうだろう。男性刑事が自分で自分の問題を解決して立派に成長していくのを邪魔しないようにするため、あえてかかわらないようにしているとしたら……?

アドラー心理学会が言うように、他者の幸福のために行動していることにはならないだろうか。一時的には、当然嫌われてしまう。共感もねぎらいも何も与えないのだから。しかし、将来的にはどうか。

男性刑事は彼女に感謝するかもしれない。人間関係に右往左往して苦しんでいた過去の自分と決別できたのは、ずっと身近でナチュラルボーンアドラーとしてお手本を見せてくれていた彼女のおかげである、と。

主人公の女性刑事は、自らが嫌われることをいとわず、いや、嫌われるとか嫌われないとかいう考えすらなく、ただ自分がしたいことをしていた。彼女がしたいことの中には、同僚の幸せに協力することも含まれていたのだ。

『嫌われる勇気』の本は大ヒットしたが、ドラマの視聴率は低迷している。視聴者からも嫌われてしまっている。しかし、いまは嫌われていても、あとになって「あれ面白かったな」と思ってくれる人がいるかもしれない。

ドラマ制作者に限らない。我々一人一人が、普段の生活の中で意識しておきたい。さしあたっての好感度に一喜一憂するのではなく、一時的に嫌われる勇気をふりしぼってでも、自分のすべきことをして生きていこう。

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『嘘の戦争』草なぎ剛と市村正親のキスシーンが放送されなかった理由とは?

関西テレビの火曜ドラマ『嘘の戦争』、2017年2月14日に放送された第6話ラスト、草なぎ剛(42)と市村正親(68)のシーンについて奇妙な憶測が飛び交っている。市村演じる仁科は心臓に持病があり、突然倒れた。草なぎ演じる一ノ瀬は心臓マッサージこそしたものの、人工呼吸は行わなかった。

キスシーンになってしまうので、ジャニーズNGが出たのだろうか。アイドルはファンの気持ちを再優先する。仁科の蘇生を心底願う一ノ瀬による熱烈な人工呼吸は、さぞかし草なぎに憧れる女性ファンをがっかりさせてしまうことだろう。人気を保つためには、いかにドラマ上必要な場面であったとしても、カットするしかない。

他方で、いくらジャニーズとはいえ中年のおじさんと高齢のおじいさんとのキスシーンは見たくないという視聴者もいたかもしれない。テレビはスポンサーの出すお金で成り立っており、スポンサーは消費者の出すお金で成り立っている。見ている人に嫌悪感をもよおさせる汚いシーンを放映するわけにはいかない。

別の角度からの意見もある。心臓病についての正確な情報を広めている日本心臓財団によると、倒れているのが成人の場合、詳しい知識のない一般人は人工呼吸は行わなくていいというのだ。心臓マッサージだけでも救命率は同じかむしろ少し高いくらいだという研究結果が出ている。

心臓マッサージのやりかたは簡単。自分の左右両手の手根(手のひらの一番手首側の部分。足でいえばかかと)を同じ向きに重ねて、仰向けに倒れている人の胸の上に置く。正確には、2つの乳首を結ぶ線分の中点。肘を曲げないで、鉛直下向きに強く押す。長押しはせず、すぐに力を抜く。ただし手は胸から離さない。テンポは1分に100~120回。

ただ、心臓マッサージよりも優先すべきことがある。周囲の安全確認だ。瓦れきが崩れてきたりしたら蘇生どころではない。安全が確保できたら、倒れている人の肩を軽くたたきながら大声で呼びかける。反応がなければ周囲に向かって大声で叫び助力を依頼。119番に電話してもらったり、近くにAED(心臓を正しく動かす機械)があれば持ってきてもらう。それから、倒れている人に呼吸がなければ、心臓マッサージをする。

呼吸がなければ、新しい酸素は取り入れられない。しかし日本救急医学会によれば、10分程度ならある程度の血中酸素濃度が保たれているという。止まってしまった心臓の代わりに心臓マッサージで血液を体全体へ送り届けることは、専門家が到着するまでの有効な時間稼ぎになるのだ。

一ノ瀬の場合、救急車を呼ぶこともなく、いきなり心臓マッサージを始めた。近くに仁科の秘書がいることを知っていたにもかかわらず、呼びに行こうともしなかった。救急蘇生の手順としては誤りである。ただ、人工呼吸をしなかったことは正解だった。人工呼吸をしたほうがいいという誤解を世間から払拭するには一役買っただろう。

いつ誰が急に意識を失って倒れるかわからない。それがあなたの大事な人だったらどうするか。大事な人の命を守るために、草なぎと市村のキスシーンはダメ、と覚えておこう。

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