病み上がりの北斗晶、大はしゃぎも痛々しい?

タレントの北斗晶(49)が2017年1月6日放送のTBS系バラエティ番組『中居正広のキンスマスペシャル 高橋真梨子の波瀾万丈&ひとり農業』に登場した。ガンで療養中だった北斗をテレビで見るのは久しぶりだ。大病を患ったとは思えないほど元気いっぱいに動き回る北斗の姿に、視聴者はホッと胸をなでおろしたに違いない。

番組内では、干し柿を食べつくしたり食後のお茶を要求したりと、豪快なキャラクターを披露していた北斗。闘病前のイメージどおりである。畑の小さな虫を怖がる場面もあったが、その愛らしい一面を露出することに対して、北斗には若干の戸惑いがあるように感じられた。いったんは、虫を見たショックに言及せずやり過ごそうとしたからだ。しかし生理的な反応は隠しきれず、共演者から何事かと尋ねられてしまう。最終的には、虫が怖いことを白状した。ただ、その本音を吐露する姿は凛(りん)としていた。覚悟を決めさえすれば堂々と振る舞えるのはさすがである。等身大の人間らしさに好感度も上がったことだろう。

そんな北斗の様子を見ていた歌手の中居正広(44)や女優の大竹しのぶ(59)も、彼女を応援するコメントを発していた。しかし、彼らの発言のトーンに筆者は違和感を感じた。生命に関わる問題だしバカ騒ぎすることはないにしても、落ち着きすぎてはいなかっただろうか。もっと言えば、暗いというか、むしろ悲しい雰囲気が醸し出されていたのだ。そんなスタジオ内のフィルターを通して北斗を思い返してみると、先程までとは打って変わって彼女の姿が痛々しく見えてくる。無理して、がんばって、あえて気丈に振舞っていたのだろうか……?

真実は、我々視聴者の知り得るところではない。しかし、もっぱら視聴者を左右するのは、正しいかどうかよりも、どのように見えるかだ。たとえば可哀想な人だとか嫌な人だとかいう先入観を持たれてしまうと、いくら明るくはしゃいで盛りあげようとしても、周りは笑えない。今後の活動にも支障が出るという意味では、どのように見えるかというのは、視聴者だけでなくタレント自身にとっても重要かもしれない。

いったん貼りつけられたレッテルを剥がすのは容易ではない。しかし、そのせいで楽しめなくなるのは視聴者側にとっても損失である。プライベートな裏事情に由来する偏見を廃して、テレビ画面に映ったものを純粋に楽しむという作法が求められている。

 

画像:『TBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」』
http://www.tbs.co.jp/kinsma/

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