女子小学生リンちゃん(9)殺害事件。PTA会長・渋谷恭正さんを犯人扱いするな

[3行まとめ]
①9歳の少女・リンちゃんが屋外で裸のまま死んでいた
②女児が通う小学校のPTA会長が死体遺棄で逮捕された
③リンちゃんの父親は容疑者に対して大人の対応をとった

ベトナム国籍の9歳の女児・リンさんの遺体を遺棄した容疑で、リンさんが通っていた小学校のPTA会長を務めていた渋谷恭正さん(46)が逮捕された。

ネット上では渋谷恭正さんを犯人と決めつける論調がまかり通っている。それは早計だ。渋谷さんは黙秘もしくは否認している。渋谷さんはあくまでも容疑者にすぎない。犯人かどうかは今後の裁判で明らかにされる。

一般人が司法手続きを正確に理解していないのは百歩譲って仕方ないかもしれない。しかし、強大な権力を持つマスメディアが不当に犯罪者の烙印を押すのは許されない。

2017年4月15日、日本テレビの報道番組『ウェークアップぷらす』で、メインキャスターの辛坊治郎(61)は「PTA会長なんて全く防ぎようがない」などと発言して、渋谷恭正さんが犯人であるかのように議論を進めていた。

このような風説を公の電波で垂れ流すからこそ、日本国民は間違いを信じこんで容疑者を犯人扱いしてしまう。凶悪な事件に不安と憤りを感じていた人々は、誤ったテレビ報道を見て自らの怒りを鎮めている。

リンさんの父親はインタビューで、なぜ娘を殺害したのかを渋谷さんに質問したいと言った。父親もまた渋谷さんを犯人扱いしているが、日本人とは違って感情的にならず、あくまでも冷静に、ただ真実が知りたいという気持ちで話していた。

この父親の態度にこそ、我々は学ぶべきだ。マスメディアが容疑者の犯人扱いをやめないなら、我々自身が、犯人とされる人物に対する接し方を変えればいい。

犯人に極刑を望んで溜飲を下げようとしたり、犯人の個人情報を暴き立てて吊るし上げたりするのではなく、リンさんの父親のように成熟した大人の対応をすればいい。

テレビでは人に対して通常「◯◯さん」「男性」などの呼称を用いるが、容疑者になったとたんに「男」と言ったり呼び捨てにしたりする。悪い奴には敬意を払わなくていいという卑しいメッセージだ。

真に受けてはいけない。視聴者は賢くなって、誰に対しても平等に敬意を払える誇り高い人間になろう。容疑者だろうが犯人だろうが、あなたがいつも他人に普通にやっている程度に丁寧に接するだけでいいのだ。

画像:『無料の写真 – Pixabay』
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