柳葉敏郎がセリフミスでネタバレ→そのまま放送。ドラマ『そして誰もいなくなった』

[3行まとめ]
①ドラマ『誰もいなくなった』で、柳葉敏郎が致命的なミス
②ミステリー作品なのに、真犯人をほのめかす
③原作者のアガサ・クリスティと視聴者との真剣勝負に水を差す

アガサ・クリスティの推理小説『そして誰もいなくなった』が、仲間由紀恵(37)など豪華俳優陣を迎えてTVドラマ化された。3月25日と26日の二日間にわたってテレビ朝日で放送され、視聴者には概ね好評だった。ただ一つ、柳葉敏郎(56)のセリフ間違いが物議をかもした。

柳葉が演じていたのは、ケン石動という軍人。絶海の無人島で、ケンを含めた計10名の宿泊客が一人また一人と殺されてゆき、最終的には全員が絶命するというストーリーだ。

10名が宿泊するホテルには、額縁に入った不思議な詩がいたるところに飾られている。10人の兵隊が1人ずつ死んでいくという数え唄だ。ご丁寧に死因まで記載されている。この薄気味悪い詩の内容に合わせて現実の人間も次々に死んでいく。

柳葉敏郎がセリフを間違えたのは、この詩の5人目の兵隊が死ぬ場面を読み上げたとき。正しくは「5人の小さな兵隊さん しっかり者がお白洲に出て お裁き下して 4人になった」であるところを、「自分を裁いて」と言ってしまったのだ。

お白洲とは、江戸時代の裁判所である。宿泊客の5人目の被害者も元裁判官であり、倒れていたときには、兵隊の詩の内容に合わせて奉行の衣装を着せられていた。

柳葉敏郎のそんなミスなどささいなことだ、と思う人もいるかもしれない。しかし、この間違いは極めて重大である。自分が誰かを裁くのと、自分自身を裁くのとでは、まるっきり意味が異なる。

しかも、5人目に殺された元裁判官こそが事件の真犯人だった。まず4人を殺害し、人数が減って行動しにくくなってきたら、今度は自分が殺されたふりをして他人の目をしのび、残りの宿泊客の殺害に及んでいた。

彼は最後に自殺して、10人目の死亡者となった。自分を裁いたのだ。柳葉敏郎の間違えたほうのセリフ「自分を裁いて」のとおりである。つまり、柳葉のミスにより重大なネタバレが発生してしまったということだ。

ミステリーの楽しみ方の一つは、作者に仕掛けられた謎を解明することである。稀代の推理作家アガサ・クリスティからの挑戦を受けて真剣勝負で戦っている最中に、一人の役者の小さなセリフミスによって水を差されてしまったことが残念でならない。

画像:『二夜連続ドラマスペシャル アガサ・クリスティ そして誰もいなくなった|テレビ朝日』
http://www.tv-asahi.co.jp/soshitedaremo/

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