「議論する意味ない」博多大吉、中井貴一を一蹴。「昔の芸能人は破天荒だった」

[3行まとめ]
①漫才師の博多大吉、中井貴一からの批判に反論
②昔の芸能人は破天荒、今は空気を読むだけの小物
③心地よい話が聞きたいか、耳障りな話が聞きたいか

お笑いコンビ『博多華丸・大吉』の博多大吉(46)が珍しく毒を吐いた。大吉が噛み付いた相手は、大御所俳優の中井貴一(55)。昨今のコンプライアンス重視の風潮を疑問視する中井の提言に対し、大吉は「なんかズレてる」「議論する意味ない」とバッサリ。2017年3月19日のフジテレビ『ワイドナショー』での一幕だ。

昔の芸能人は本当に破天荒だった、と中井は述懐する。浮気や不倫にドラッグ使用などなど、多少の不祥事は確かに当時しばしば報じられていた。中井は、そういうものが芸の肥やしとなり、いい芝居ができる俳優になる、と主張している。批判や炎上を恐れてビクビク生活していては、芸を磨くことなどできない。

番組内では、同様の批判をしている脳科学者の茂木健一郎(54)の意見も紹介された。茂木は、最近の芸人は空気を読んでばかりで面白くないと主張している。(MCの松本人志は「茂木は脳科学的にセンスがない」とおちょくった。)

中井や茂木の意見に対する、博多大吉の反論は次のようなものだった。昔の破天荒なテレビが面白かったわけではない。今そういう破天荒な番組をやってもすぐ打ち切りになる。その時代時代に合った芸を見せるのが大事。そもそもこういう話をすること自体がなんかズレてる。議論する意味はない――

時代に合ったコンテンツとは、その時代を生きている人々の嗜好に合ったものということ。大昔の視聴者が現代のテレビ番組を見ても面白くないし、現代人が大昔のテレビ番組を見ても面白いとは感じない。博多大吉などの最近の芸能人が小さくまとまっているのは、そういう芸風を望む我々視聴者が生きている現代だからだ。

こういったきつい空気の縛りがある中で、それでもがんばって破天荒な部分を出そうとしている芸能人もいる。しかし出しすぎれば引かれて消える。空気の許容範囲内で出さねばならない。微妙なさじ加減が求められる。これは難しい。

だから、生き残って成功しているのは、本当の破天荒ではなく破天荒を演じている芸能人だけになる。ダウンタウン松本だろうが有吉弘行だろうが、毒舌ぶってはいるが本当に危険な話は絶対にしない。危険風味の安全話を、ハラハラしながらありがたがって聞いているのが我々視聴者だ。

そんなもので我々は本当に満足しているのだろうか?

画像:『無料の写真 – Pixabay』
https://pixabay.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。