アライフの天才子役、キムタクに一億円のワイロ

[3行まとめ]
①『A LIFE』に出てくる小学生の男の子がすごい
②キムタク医師に一億円の借金をした
③一億円は返さなくていいと知っていた可能性

木村拓哉(44)主演のTBS日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』に出てきた小学生男子が天才すぎると話題になっている。彼の名前は安井知樹。病気で倒れた母親の治療代として、キムタク演じる沖田医師に一億円を支払ったのだ。

安井は貧乏な家庭の子供だ。現金で支払ったわけではない。借用書を作り、一億円を借りていることにした。「大人になったら必ず払います。」と記載し、しっかりと日付や名前も入れて証拠として書面に残した。

安井がここまでするのには理由がある。彼の母親は今までに他の病院で治療を断られ続けてきた。最後にやっとキムタクの病院で受け入れてもらえた。母子家庭で、安井は母の苦労を常に見せつけられていた。母の生還を願う気持ちは人一倍だ。

しかし沖田医師は一億円の借用書を受け取らなかった。実は、安井の差し出した借用書には不備があったのだ。安井は自分の氏名は記載したものの、住所は書き忘れていた。正式な借用書としての要件を満たしていなかったのだ。

ただ、完全ではないものの、一定の法的な効力は持つ。裁判の証拠として提出しても完全に無視されるということはない。沖田医師はその借用書をちゃんと受け取っておけば、一億円全額ではなかったとしても一部は請求することができたかもしれない。

沖田医師が借用書を受け取らなかった理由としては、もう一つ別の大きなポイントがある。それは、安井が子供であること。日本の民法では、未成年者が何かの契約をしたとしても、保護者があとで自由に取り消すことができることになっている。意識を回復した母親によって勝手に取り消されてしまうかもしれないのだ。

元気になった母親が「息子が勝手にやったことです、一億円なんて払いません」と言ったら、そこで契約はなかったことになる。かといって、沖田医師のほうは自分がやってしまった手術を取り消すことはできない。生きている人を死人に戻したら刑法に触れる。結局のところ、安井家の一人勝ちだ。

この法律的な知識をふまえ、自分が未成年であることを逆手に取って一億円の借用書でキムタクを釣ろうとしたなら、安井の頭脳は天才的だ。貧乏でも、知恵を使えば生き延びることができる。ただ、安井のすごさはこういった技術的な知識の豊富さにとどまらない。

安井は社会の本質を熟知していた。この世の中にある物やサービスは無限ではない。安井がいま喉から手が出るほど欲しがっている高度な医療サービスも、手に入れられる人は限られている。優先的に手に入れられるのは、大臣のような金持ちたち。お金がなければ人は動かない。医師も人だ。

逆に言えば、お金さえあれば人を動かすことができる。この安井の鋭い洞察が、一億円の借用書に結実した。実際に払うつもりなどなくていい。親に取り消してもらえばいいし、仮に親が認めてしまった場合でも、自己破産すれば借金はチャラになる。

算数のテストが59点でも、安井は賢かった。学校の成績は関係ない。中学受験で下克上する必要などない。学歴よりも大事なものを既に獲得している勝ち組だ。人間というものを知り、自分を知っている安井のような子供から、大人のほうが生きる力を学ぶべきである。

画像:『無料の写真 – Pixabay』
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