新人アイドル歌手『一条蜜希(いちじょうみつき)』って誰?


王立サブカル学園 | FMはしもと

和歌山県は橋本市などで受信できるコミュニティFMラジオ放送局『FMはしもと』の一番組『王立サブカル学園』(パーソナリティは『りか』『うさこ』『かな』の三名、毎週水曜日19:00から1時間の放送)。2016年11月16日放送分で、新人アイドル歌手『一条蜜希(いちじょうみつき)』が新曲※を披露した。

彼女は芸能事務所に所属しているわけではない。あくまでも個人での活動だが、にもかかわらず公共の電波に乗るほどの知名度を誇っている。アーティスト志望の若者は五万といても、表舞台に出られる人数はほんの一握り。そんな厳しい業界で、どのようにして彼女はここまではいあがってきたのだろうか。

アイドル歌手というからには、外見が特別に魅力的だということなのか? それは正解とも誤りとも言えない。一条蜜希はメディアへの外見の露出をしていない。顔も体型も年齢すらも公表されていないので、魅力的かどうかは不明なのだ。唯一我々が知り得るのは、一条蜜希の歌声である。正直に言って、アリアナ・グランデや宇多田ヒカルのような高い歌唱力があるわけではない。ちょっと歌の上手な普通の女の子という感じだろうか。

実はこの、特筆すべき魅力のなさが一条蜜希の魅力である。

ここ数年、ファンが実際に会いに行って握手もできるというスタイルのアイドル歌手が流行している。昔はテレビで見て憧れるだけの遠い存在だったものが、徐々に身近に感じられるようになってきた。この潮流は、ファンにだけ有難がられたわけではない。アーティストを目指す側の人たちも歓迎した。アーティストというものが身近になったことで、「私もああなりたい、ああなれる」と思いやすくなった。

美人じゃなくても、歌がうまくなくても、アイドル歌手になれる。どこにでもいそうな、ごく普通の女の子だって、華やかなステージの上でスポットライトを浴びられる。生まれ持った条件的に大志は抱けないが、等身大の欲求は固く握りしめている……そんな若者たちの謙虚な夢を形にして見せてくれたのが一条蜜希なのだ。

「いいね!」を数えるなどして、他者からの承認を渇望する現代人。彼らの目には、アイドル歌手になるということが、手っ取り早く承認を獲得できる魔法の道と映っている。好きな歌を歌って、他愛もないおしゃべりをして、それでいて大勢のファンに囲まれ声援を受けている……そこだけしか見なければ、なるほど憧れるのも無理はない。

しかし、アイドル歌手らも陰では大変な努力をしている。ただつっ立っているだけでファンが集まるわけではない。我々一般人がやっているのと同じように、自らの時間を削ってファン予備軍たちとコミュニケーションをとっている。やっていることが同じだからこそ、誰もがアイドル歌手になれるとも言える。

そして、それが必ずしも楽な道ではないことも、SNS疲れに悩む現代人なら身にしみて知っているはずなのだ。この努力を楽しいと思えないかぎり、アイドル歌手にはなれないし、万一なっても苦しむだけ。他人の目を気にして振るまうよりも、自分のやりたいことをやろう。それが結局は承認を獲得する近道なのだから。一条蜜希の自由奔放に活動する姿勢は、本当に好きなことをしている人のそれであるように筆者には思えた。

 

※『リアルのその先へ~二次元の学園祭~』
歌:一条蜜希
作詞:江戸川 睦都実
作曲:ゆうきP

 

画像:『王立サブカル学園 | FMはしもと』
http://816.fm/?portfolio=12795

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