猫の里親募集「でも外国人はダメ」NPO法人『ねこけん』の危険な差別思想

[記事3行まとめ]
①捨て猫を保護するNPO法人『ねこけん』の代表は差別主義者
②我が子のように大事な猫ちゃんを外国人なんかに渡せない
③外国人とはコミュニケーションがとれないから

2017年2月20日(月)、TBSテレビ『好きか嫌いか言う時間』。ペットの殺処分問題を語るコーナーで、強烈な差別主義者が登場した。NPO法人『ねこけん』の理事長を務める溝上奈緒子氏だ。NPO法人『ねこけん』は、人間に捨てられた猫を保護し、新しく飼い主になってくれる里親を探している。

猫の里親になるには様々な条件がある。たとえば一人暮らしの人はダメ。留守にしてしまうと無人になり、猫の世話ができなくなるからだ。これだけでも厳しいが、極めつけは「外国人はダメ」という条件だ。溝上氏は、外国人とはコミュニケーションがとれないから、我が子のように大切にしている猫ちゃんたちを渡すことはできないと述べた。

これにはスタジオ内の外国人コメンテーターたちも大激怒。立ち上がって「差別だ!」と叫ぶなど会場は混乱した。「コミュニケーションできてるじゃないか」という外国人からの問いかけに対し、溝上氏は「微妙なニュアンスが伝わらない」と強弁。外国人らの怒りの炎に油を注いだ。

溝上氏はかつて、外国人に猫を引き取ってもらったら問題が起こったという経験をしたことがあるらしい。捨てられてつらい思いをしていた猫が、今度こそ幸せになれると思ったのにまたひどい目にあってしまうのはかわいそうだ。しかし、仮にそんな事件があったとしても、全ての外国人がダメだと差別していいことにはならない。

スタジオ内にいた弁護士は溝上氏を擁護し、動物を守る活動をしている団体への国からの助成が少なすぎることを訴えた。その弁護士によると、一部の団体が国からの助成金を猫のためではなく自分たちのために流用してしまったことがあり、そのせいで他の真面目に動物保護に取り組んでいる団体への助成金も減らされてしまったそうだ。

この構造は、溝上氏の差別理論と全く同じだ。一部に悪い外国人がいたからといって全ての外国人を拒否する溝上氏。一部に悪い動物保護団体があったからといって、全ての動物保護団体への助成を減らす国。自分が差別されたときには不平不満を言う一方、自分が差別しているときにはそれが当たり前だと思っている。むしろ正しいことをしているつもりでさえいる。

一つの差別がまた次の差別を生む。自分には関係ないと思って放置していた差別思想が、めぐりめぐって自分のところへやってくる。あなたも、自分でも気づかないうちに誰かを差別しているということはないだろうか。NPO法人『ねこけん』の差別思想を他山の石とし、一人一人が自らの心にひそむ差別意識をなくしていこう。

画像:『無料の写真 – Pixabay』
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「猫の里親募集「でも外国人はダメ」NPO法人『ねこけん』の危険な差別思想」への2件のフィードバック

  1. そうですね〜。外国人への動物の譲渡はすべきではないと言ってしまえば差別だと思いますし、こういう発言があるとと差別ではない理由(例えば帰国が迫ってるなど)で譲渡を拒否した時に差別だと騒がれてしまうことになりかねませんから困りますね…。
    ですが、慎重にはなるべきだとは思います。つまり、日本人よりも厳しくすると言う事です。と言うのは、里親になる外国人の滞在資格によっては日本にいる時間に限りがあり、中にはつける職や住居(社宅みたいな)も査証の種類で決まっている事もあります。不安定な方に譲渡するのは更なる不幸を呼びます。突然、帰国(又は強制送還」になってしまったら?外国人は滞在期間も含めて制限があることを念頭に慎重に譲渡することは大事にも思います。
    また、悪い人、問題を起こす人は勿論日本人にもいます。ですが、譲渡段階で、契約書の内容を理解していたにも関わらず、問題が発生して返還要求された時に最終的に「日本語分からない」と逃げてしまう人々も居るのも確かにあり、辛い目に合ってきた保護主さんの気持ちも察してあげるべきなのかもしれません。問題を起こす人を見分けるのは、同じ日本人ですら難しいのに、エクスプレッション(表情)ジェスチャーなどは文化によって万国皆違うわけですから、普通の人が見分けるのは非常に困難なのかもしれませんね。

    1. コメントありがとうございました。
      そうですね、日本人と外国人とでは事情が違いますよね。外国人であるがゆえのおっしゃるようなポイントについては日本人に対してよりも入念に確認するよう心がけたいものです。と同時に、まさにご指摘頂いたように日本人も、外国人とは異なる部分で問題をかかえています。だからこそ、各地でねこけんさんのような団体が活躍しなければならないほどにペットたちが捨てられている現実があります。
      外国人には外国人の、日本人には日本人の問題があるので、国籍で差別してどちらかだけを一方的に排除するというのではなく、里親希望者一人一人個々の事情に即して話し合うなりすればいいのです。実際に接してみてダメだったらしかたない。それなら差別ではありません。逆に話してみたら実はいい人だった、という場合も当然出てくるでしょう。それは幸せな動物を増やすことになります。
      ただ、ボランティアでやっている人に対してこんな大変な労力を必要とする作業を強制することはできません。適切な里親になるかどうかを見極めるのは難しいので、それは無理だといって半分諦めた結果としての外国人差別なのかもしれませんね。しかし、たとえ動物の保護という美名のもとにであろうが公の場であからさまに人間を差別するならば徹底的に批判される覚悟をしなければならないと思いますよ。

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