坂上忍、スクールカーストに悩む女子中学生の懇願を頭ごなしに否定

2017年2月6日、TBSテレビの『好きか嫌いか言う時間』で、タレントの坂上忍(49)が女子中学生の訴えを頭ごなしに否定した。女子学生は、「生徒のグループ分けは先生に決めてほしい」と懇願したのだ。そうすれば、仲間はずれにされてつらい思いをする生徒がいなくなるから。

これに対して坂上は「あまらないように努力するのも大事」と一刀両断。女子中学生の切実な訴えを問答無用でしりぞけた。それどころか「あまったら社会では仕事がない」とひきょうな話題そらしまでやらかした。中学1年生には、社会に出た後のことを持ちだされても言い返しようがない。それをわかったうえで、坂上は相手を黙らせ自らの主張を押しとおした。

コーナーが始まる直前、スタジオ内の中高生たちに向かって「正しいことを言おうとしないでいいから、思ったことを何でも言ってください」と寛容さを見せていた坂上の言葉は何だったのか。子供を油断させてあえて間違ったことを言わせ、それを自分がたたきのめすシーンを見世物にしたかっただけなのだろうか。

この女子生徒本人は、まだ大丈夫かもしれない。自分からテレビに出て人前で発言しようという気概を持っているからだ。心配なのは、視聴者のほうである。視聴者の中には、スクールカーストやクラスのいじめなどで、誰にも言えずに悩んでいる学生がいたかもしれない。そんな人が坂上の意見を聞いて、どう思ったのだろう……

「あまらないように努力するのも大事」だって? 彼ら彼女らがあまらないための努力をしていないとでもいうのか。努力して努力して努力し続けてもなおあまってしまった人たちの苦しみをなぜ理解できない。たとえ坂上自身があまった経験を持っていなくても、想像力を働かせればわかるはずだ。

タレントのホラン千秋(28)は、「あまったときはすごくつらい」と形だけの理解を示した。もちろん坂上の暴論をとめるところまではいかなかった。一般人には遠慮なく「お前がゴミ」などの強い言葉を使えても、芸能界の大御所である坂上にはこびへつらうしかない。あまったら社会では仕事がなくなってしまう。

いや、違った。おいしい仕事がなくなってしまうだけだ。テレビカメラの前で適当なことを好き勝手にしゃべるだけで大もうけできるボロい商売はできなくなるが、普通の仕事なら社会には山ほどある。数えきれないほど大勢の名もなき一般人が普通に仕事についている。ある所で仕事にあぶれても、また別の場所で仕事を見つけることができる。

いまつらい学生は、社会に出たあとのことは心配しなくていい。いじめなどで再起不能なまでに傷つけられることなく、そして卒業という形でなく中退などでもいいので無事に学校を離れられれば、その後はいまより少しラクになる。悪さをする人の濃度が薄まった世界で生きられるのは、想像以上に幸せなことだったと思うだろう。

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「坂上忍、スクールカーストに悩む女子中学生の懇願を頭ごなしに否定」への2件のフィードバック

  1. 番組自体は見ていないのですが、ネット記事になっているのは読みました。

    いわゆる、スクールカースト問題ですよね。

    自分は、高校の時に直接的にいじめにあってはいないですが、どちらかと言うとスクールカーストの底辺にいました。

    一年の時に出来た友達とはいまだに年賀状をやり取り出来る仲ですが、学年が上がったら中々クラスに馴染めていませんでしたね。

    しかし、社会に出てしまうとそんなことは、払拭されてしまいました。

    要は、スクールカーストを引きずらないってことだと思います。

    私は私でいい、といった自己肯定感を高めてくれる人がいるかどうかだと思います。

    芸人さんの中には、明らかに社会不適合者と思われる方がたくさんいますし、だからこその「個性」が活かせるわけですし。(ピース又吉さんなどは、ほんの数年前まで虐げられてきたわけですし。
    今や、先生ですからね。世間の評価なんてそんなものです)

    1. スクールカーストってA,B,Cの3ランクに分かれているそうですよ。頂点のAが不良とギャルで、ガリ勉とかキモい人がC、その他大勢がBと言ってました。でもちびまる子ちゃんの丸尾君はべつに底辺って感じじゃないですよね~。昔と今では違うのかもしれません(^^;
      タカさんは今でも学生時代の友達とつながってるなんてうらやましいですね~。ぼくは学校外の社会のカーストでも底辺ですが、スクールカーストの底辺だったときよりはラクな気がします。ただ存在が無視されるだけであって、攻撃されることはありませんからねw

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