障害者逆差別の『深イイ話』に島田紳助待望論

2017年2月6日(月)21:00から放送された日本テレビ系列『人生が変わる1分間の深イイ話』。女優の奥山佳恵(42)がダウン症候群を持つ5歳の息子との家庭生活を披露した。奥山は我が子の特徴をポジティブにとらえて明るく楽しく生きているという。

奥山のVTRを見たスタジオ内のタレント達は全会一致で”深イイ”と判定した。この番組では、深くてなおかついい話であるものを”深イイ”と認定することになっている。”深イイ”とされた奥山の話は、「今を大事にしている」という内容であった。

これは本当に深くていい話か。かつて番組の司会を務めていた島田紳助(60)だったら、いい話だけど深くはないと言うかもしれない。大して深くもないのになぜ”深イイ”認定されてしまったのか。背後には障害者への差別意識が潜んでいる。

自身が身体障害を持つタレントの乙武洋匡(40)は、障害をネタにしたギャグを笑えるのが本当のバリアフリーだと主張している。障害ネタだからといって変に気を使われるよりも、面白ければ普通に笑ってもらい、つまらなければ普通につまらないと言われるほうがいい。

奥山の話も、息子に配慮してお世辞を言う必要はないのだ。ダウン症候群だろうが何だろうが、内容が深ければ深いと言い、深くなければ深いと言わなくていい。「今を大事にする」というのは世の中でよく聞く話であり特に深いわけではない。

もっと言えば、いい話ですらないかもしれない。健常者に興味本位で鑑賞されて、しまいには「いい話でしたね~」などと上から目線で感動されてしまう……障害者とその家族にとってはただ普通に暮らしているだけであり、良いも悪いもないことなのに。

だれもが平等に暮らせる社会。それは自分たちが平等であることを意識しないですむ社会だ。点字ブロックやスロープを個人で設置するのは難しいが、心理的な壁を取り払うことなら一人一人がいますぐできる。その集合が社会を変える。

画像:「人生が変わる1分間の深イイ話|日本テレビ」
http://www.ntv.co.jp/fukaii/

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