『エビ中』松野莉奈、天国へ。ウイルス性急性脳症とは?

2017年2月8日、人気アイドルグループ『私立恵比寿中学』の松野莉奈(18)が亡くなったと報じられた。原因はウイルス性急性脳症。一体どんな病気なのか。

ウイルス性急性脳症とは、ウイルスが人間の口や鼻などを通って外界から体内に入り込み、勝手に住み着いてしかもどんどん増えていくことによって、急激に脳や神経などの働きを乱してしまうという病気である。もしも脳の生命維持を司る機能が障害を受けてしまえば死に至る場合もある。

エイズのように原因ウイルスがわかっている病気もあるが、ウイルス性急性脳症の場合には病院で検査してもわからないことが多い。鼻水が出る・熱が出るなど、初期症状もいわゆるカゼに似ているので、「温かくして寝てれば治るだろう」と思っていたら手遅れになる可能性もある。

そもそもウイルスとは何か。細菌とごっちゃになっている人も多い。人間は細胞がいっぱい集まってできている。細菌は細胞1個で生きている。ウイルスには細胞が無く、自力ではエサを食べられないので、他人の細胞に寄生して暮らしている。寄生してしゃぶりつくすと別の細胞へ引っ越し、その繰り返しでどんどん増える。用済みになった細胞は死ぬ。

ウイルスは色々な場所にいるしとても小さいので、マスクなどで完全に防御することはできない。どうしても体の中に入ってきてしまう。しかし、人間の体内には外部からの異物を取り除く細胞もある。この細胞が、忍びこんだウイルスを食べて殺す。増殖する前に除去してしまえば、たとえ侵入を許したとしても病気にはならないのだ。

それでも心配な場合は、ワクチンを使う。ウイルスを弱くしたものをわざと体の中に入れて異物除去の予行演習をすることにより、異物除去の能力を高めておくのだ。ワクチン以外にも、普段からきちんと栄養や睡眠を十分にとるなどしていれば、ウイルスと戦う体の力を高めることにつながる。

松野の生活がどのようなものだったかはわからない。しかし、人気アイドルなのでかなり忙しいスケジュールだったことは容易に想像できる。もしかしたら食事内容がかたよっていたり、寝る時間が少なかったりしたのかもしれない。ウイルスに対抗する力が弱っていたのだとしたら大変残念なことである。

とはいえ、ウイルス性急性脳症のしくみは完全に解明されているわけではない。この病気を松野の生活習慣のせいだと決めつけることはできない。同じウイルスでも、人によって症状が出たり出なかったり、出た人でも症状が重かったり軽かったりと様々だ。たまたま不運にも松野には重篤な症状が出てしまった。

冥福を祈る。

画像:『無料の写真 – Pixabay』
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