『東京タラレバ娘』にすら共感できない人の声がきこえる

日本テレビ系列で毎週水曜22:00から放送中の連続ドラマ『東京タラレバ娘』。30歳の女性3人が恋に仕事に悩みながら必死に生きるさまを描く。共感度100%と銘打っているだけあり、世の女性たちからの評判は上々だ。

ところが、このブームに乗れない一部の層からはため息が聞こえてくる。たとえば『東京タラレバ娘』の主人公3人は全員美人。仕事場の先輩から告白されて振ったり、イケメンバンドマンと付き合っていた過去があったりする。本人たちは困っているような顔をしているが、一般女性から見れば十分にリア充なのだ。

「それはあくまでも若い頃の話」と思うかもしれない。30歳になった今では彼女たちも本当に困っている、と。その淡い期待はすぐに裏切られる。開始早々、若いイケメンモデルが向こうから寄ってきてくれるのだ。彼は面と向かって否定的なことを言ってくる。言われた主人公は当初はご立腹なのだが、ラブストーリーのお約束どおり次第にひかれていく。

同じような男性との出会いが、ジブリ映画の『耳をすませば』でも登場する。普通に生活していた可愛い女子学生が、カッコいい男子学生からちょっかいを出され、最後にはプロポーズされてめでたしめでたし。ちょうど明日の金曜ロードショーで放送されるので、キュンキュンしたいあなたはぜひご覧あれ。

なぜイケメン男性のほうからわざわざこっちに来てくれるのか。彼のことは何も知らない。当然彼も、私のことを知らない。わかるのは表面的なことだけ。結局、見た目にひかれて近づいてきたということだ。共感できないのも無理はない。

タラレバ娘に共感できなくてもいい。タラレバ娘のような雲の上の人たちにでも悩みがあるということがわかればいい。はたからはぜいたくな悩みに見えても、本人は本気で困っている。悩んでいる。苦しんでいる。

うらやましくてついねたんでしまうような相手にも、真剣な苦悩がある。不幸なのは私だけではない。タラレバ娘には不幸だけでなく幸福もあるが、それはあなたも同じ。タラレバ娘のそれと種類は異なるが、やっぱり不幸だけでなく幸福も持っている。そのことに気づければさらに幸せが増すだろう。

画像:『東京タラレバ娘|日本テレビ』
http://www.ntv.co.jp/tarareba/index.html

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