『仮装大賞』欽ちゃん「賞金は何に使いたいですか?」→女の子「募金」

2017年1月21日(土)19:00から日本テレビで放送された『欽ちゃん&香取慎吾の第94回全日本仮装大賞』。見事第二位を獲得した小さな女の子が天使すぎると話題になっている。彼女の演目は『赤ずきんちゃん』。赤ずきんはもちろんのこと、お婆さんやオオカミまで全て一人でこなした。

ただ、仮装のクオリティが高いから天使だというわけではない。第二位を表彰され、50万円の賞金を手渡されたあとの場面。萩本欽一(75)から「賞金は何に使いたいですか?」と聞かれた少女は、無邪気な笑顔で「募金」と答えたのだ。これにはさすがの欽ちゃんもあ然。会場内も騒然とした。

香取慎吾(39)がすかさずフォローする。お母さんは裏で「あー!」と言ってるかも、とジョークを飛ばした。雰囲気は和らいだが、香取の発言は冗談半分本気半分。すぐ自分の買いたいものを思い浮かべてしまう汚れた我々大人たちにとって、彼女の崇高な思想はまぶしすぎる。

他者を思いやる献身的な行動は世間から賞賛される。一方で、賞賛される対象を見ている普通の人は心が痛む。立派に振る舞えていない自分と比較して自己嫌悪に陥るからだ。しかし、本当はそんな必要はない。

いま50万円を募金する気持ちのない人であっても、仮に年収が1兆円になったとしたら考えが変わるだろう。年収100万円の人が5円をさい銭箱に投げ入れるのと同じようにして、気軽に50万円を募金できるはずだ。つまり、経済状況に差があるだけであって、心の清らかさに差があるわけではない。

仮装大賞第二位の女の子も変わらない。もし彼女が貧乏でお腹をすかせていたとしたら、きっと何か食べ物を買いたいと思ったはずだ。50万円という高い寄付額にしても、50万という数字に対して我々ほどには重きをおいていないだけだろう。誰か一人をまつりあげて神聖視することはできない。

慈善行為を褒め称えるのは悪くない。富裕層が所得の分配に動機づけられて格差が縮まるという、貧困層にとっての現実的な利益がある。ただ、心理的には肩入れする必要はない。本気で心から賞賛してしまうと、反作用で良心のかしゃくに苦しむ。献身を奨励するのは建前にとどめておこう。

画像:『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞|日本テレビ』
http://www.ntv.co.jp/kasoh/

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