『好きか嫌いか言う時間』顔面格差社会に不美人からの逆襲

2017年1月3日21:00、TBSのバラエティ番組『好きか嫌いか言う時間 新春から超々々大激論SP』が放送された。ざっくばらんに議論を戦わせる形式が人気で、今回は3つのテーマが取りあげられた。

そのうちの1つ、『顔面格差社会…日本は美人が得する国!年収差…ヒイキする男…実体験を元に美人VS不美人が対決』については特に、多くのコメントがネット上で飛び交っている。

ほとんどは、美人側の出演者が美人でないというやっかみや、見た目で差別される日本社会への恨みつらみ。不美人側に対しては若干の応援メッセージが見受けられた。中でもDr.まあや(41)の演説には賛同の声が多い。

彼女によれば、不美人のほうが人生が面白いという。美人の場合、人生のコースが決まっていて簡単に未来の想像がつく。一方の不美人は何が起こるか予測ができず、面白い人生だったと言って死ねるというのだ。

しかし、筆者はDr.まあやの意見に同意できない。人生はどれ一つとして同じものはなく、簡単に想像がつくものではないからだ。知識があれば過去のパターンを当てはめて予測を立てることはできるが、その予測は往々にして外れる。当たらない予想をしただけで理解したつもりになっても単なる自己満足だ。

そう、自己満足である。正しいかどうかではない。自分の人生を肯定するための理屈だ。綿密に組み立てられたロジックで説得力を増し、不美人=不幸という強大な圧力に立ち向かう。この戦いに勝利し、自らの生の喜びを確認できれば、もはや自己正当化の理論は不要となる。心穏やかな余生が待っている。

美人に嫉妬するより、美人を尊ぶ風潮を憎むより、そして不美人であることを嘆くより、Dr.まあやのように自己を肯定して生きられたらどんなに素晴らしいだろうか。

自分を肯定できるまでの道のりは、長く苦しい。否定的な意見が耳に入り、あきらめたくなることもある。がんばって肯定できかけてくると、開き直って痛々しいとも思われたりする。

そんな曲がりくねった山道も含めて、Dr.まあやは面白い人生だと言っている。笑顔でそう言えるということは、自己肯定の旅は既に終えたということかもしれない。

不美人の人生が面白いなら、美人の人生も面白い。不美人の人生を肯定するのに、美人の人生を否定する必要はない。全ての人生が面白い。面白くすることができる。面白く思うことができる。面白がることができる。そういう可能性を、全ての人生は内包しているのだ。

画像:『好きか嫌いか言う時間|TBSテレビ』
http://www.tbs.co.jp/sukikakiraika/

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